斎藤利太吾
うわーん、博士!今日もExcelの単純作業で一日が終わってしまいました…。毎日毎日、同じようなデータのコピペと集計ばっかりで、スキルも身につかないし給料も上がらないし、もうウンザリです!残業ばっかりで自分の時間もありません!
運用 博士
またそんなことで嘆いておるのか、利太吾くん。そのExcel、ただの『作業』だと思っておるから、君の貴重な時間を奪われるだけなのじゃよ。
斎藤利太吾
え?Excelって作業じゃないんですか?VLOOKUPとかSUMIFとか、関数を覚えるのが大変なだけの苦行ツールだと思ってました…。
運用 博士
ふむ。考え方が180度違うのう。今日の話を聞けば、そのExcelが『残業をゼロにし、君の市場価値を爆上げする最強の武器』に変わるかもしれんぞ。
斎藤利太吾
ぼ、僕の市場価値が爆上げ!?
運用 博士
そうじゃ。単なる関数テクニックの話ではない。Excelを『自分の時間を買い戻し、クリエイティブな仕事に集中するための投資ツール』として使いこなす、もっと本質的な話じゃ。
斎藤利太吾
投資ツール…!ぜひ教えてください、博士!僕もExcelで人生変えたいです!
Excelは「関数暗記」より「設計思想」が100倍重要じゃ
斎藤利太吾
で、博士!その本質的な話って何なんですか?やっぱり、マニアックな関数を100個くらい暗記するとか、そういう話なんですよね…?
運用 博士
まったく逆じゃ。多くの者が『関数をいくつ知っているか』という知識量で競おうとするが、それは大きな間違いじゃぞ。真のプロフェッショナルは、使う関数の数ではなく、データの『構造』をどう設計するかで物事を考えるんじゃ。
家を建てるのと同じ!「パレット・加工・出力」の分離がキモ
斎藤利太吾
設計思想…ですか?なんだか難しそうですね。Excelで家でも建てるんですか?
運用 博士
うむ、その例えは非常に的を射ておる。Excelシートも家と同じで、最初にしっかりとした『設計図』を描くことが肝心なのじゃ。具体的には、シートを次の3つの役割に完全に分離して考えるんじゃよ。
- ① パレット(元データ):あらゆる部署から集めた生のデータを、一切加工せずにそのまま貼り付ける場所。
- ② 加工(数式・クエリ):パレットのデータを参照して、計算や集計、分析を行う場所。ここが頭脳じゃ。
- ③ 出力(レポート):加工した結果を、上司や経営陣が一目見て理解できるようにグラフや表に整える場所。
斎藤利太吾
なるほど…!言われてみれば、僕は元データに直接色を塗ったり、並べ替えたり、数式を書き加えたりして、いつもグチャグチャにしちゃってます…。
運用 博士
それこそが、メンテナンス地獄とミスの温床への入り口じゃ。元データが更新されるたびに、また一から作業し直しになるじゃろう?
斎藤利太吾
はい、まさにそうです!毎月、先月のファイルをコピーして、日付を書き換えて、新しいデータをコピペして…ってやってます。たまに数式がズレてて、原因探しに半日かかることも…
運用 博士
じゃが、この3つを分離する『設計』がしっかりしていれば、①のパレットに新しいデータを貼り付けるだけで、②と③が自動で一瞬で更新される仕組みが作れるんじゃよ。毎月の定型作業が、文字通り「コピペ一発」で終わるんじゃ。
「引き継ぎが神!」と言われる資料が君の評価を上げる
斎藤利太吾
自動で更新!それは魅力的です!でも、それって結局、自分の作業が楽になるだけじゃないですか?どうしてそれが『市場価値を上げる』ことに繋がるんですか?
運用 博士
良い質問じゃな、利太吾くん。君が作ったその『自動化されたシート』は、君自身が楽になるだけでなく、組織にとって計り知れない価値があるんじゃ。
斎藤利太吾
組織にとっての価値…?
運用 博士
うむ。君が異動したり退職したりした後も、後任者はパレットにデータを貼り付けるだけで仕事が終わる。つまり、『あの人が作った資料は、誰が使っても分かりやすいし、引き継ぎも一瞬で終わる』という絶大な信頼に繋がるんじゃ。
斎藤利太吾
あ!たしかに!僕の前任者が作ったExcelファイル、意味不明な数式と手作業が絡み合っていて、解読するのに1週間かかりましたもん…本当に地獄でした。
運用 博士
そうじゃろう。個人の超絶技巧に頼った『悪い属人化』は、組織のリスクでしかない。そうではなく、誰でも使える『仕組み』を作れる人間こそが、これからの時代に本当に重宝される。これが、市場価値を上げるための第一歩じゃ。
斎藤利太吾
なるほどー!関数を覚える前に、まずこの『設計』を考えるクセをつけなきゃいけないんですね!目からウロコです!
「1秒の短縮」を侮るな!年間70時間の”人生の余白”を生み出す時短術
斎藤利太吾
設計思想の大切さは分かりました!でも博士、やっぱり日々の細かい作業も早くしたいです…。ショートカットキーとか、一個一個覚えるのが面倒で、ついマウスに手が伸びちゃうんですよね…。
運用 博士
利太吾くんよ、その『たかが1秒』『たかがワンクリック』を侮ってはいかんぞ。その小さな積み重ねが、君の人生にどれだけの『余白』を生み出すか、具体的に数字で見てみようかのう。
あなたの残業時間は「マウスの移動時間」でできている
斎藤利太吾
え、計算できるんですか?
運用 博士
もちろんだとも。例えば、コピー&ペーストをマウスで操作していたとしよう。右クリックして『コピー』を選び、貼り付け先でまた右クリックして『貼り付け』を選ぶ。この一連の動作に、まあ5秒かかるとする。
斎藤利太吾
そんなもんですね。
運用 博士
これをショートカットキー(Ctrl+C, Ctrl+V)でやれば、1秒で終わる。つまり、1回あたり4秒の短縮じゃ。この作業を、君が1日に50回繰り返していると仮定しよう。
斎藤利太吾
4秒 × 50回で…200秒。1日で3分ちょっとですか。うーん、やっぱり大したことないような…。
運用 博士
まだ早い。計算を続けるぞ。
ショートカットキーが1年で生み出す自由時間
- 1日の短縮時間:4秒 × 50回 = 200秒
- 1ヶ月(20日勤務)の短縮時間:200秒 × 20日 = 4,000秒(約67分)
- 1年間の短縮時間:4,000秒 × 12ヶ月 = 48,000秒(約13.3時間)
運用 博士
どうじゃ?たった一つの作業をショートカットに変えるだけで、年間で13時間以上もの時間が生まれるんじゃ。もし、君が5つの作業をショートカットに変えたら…?
斎藤利太吾
じゅ、13時間 × 5で…ろくじゅう…年間で65時間以上!?えええ!?僕の残業時間って、マウスを動かしてる時間だったんですか!?
運用 博士
そういうことじゃ。年間65時間もあれば、2泊3日の旅行にだって行けるじゃろう。この事実に気づけるかどうか、が大きな分かれ道じゃ。
生まれた「余白時間」で未来の自分に投資する
斎藤利太吾
年間65時間も自由な時間が増えるなんて…!その時間で、早く帰ってゲームしたり、YouTube見たり、たっぷり寝たりできますね!
運用 博士
それも素晴らしいが、それでは今の生活が少し快適になるだけで、未来は変わらんぞ。本当に賢い人間は、その生まれた『余白時間』を自分の価値をさらに高めるための『自己投資』に使うのじゃ。
斎藤利太吾
自己投資、ですか?
運用 博士
うむ。残業でクタクタの頭では、何も新しいことは始められんじゃろう。じゃが、定時で帰って余力があれば、こんな未来への種まきができる。
運用 博士
Excelで時間を買い戻し、その時間で未来の自分に投資する。この『成長のサイクル』を回せる者だけが、今の会社に依存せず、どこでも通用する人材になれるのじゃよ。
「良い属人化」を使いこなし、社内の絶対的な信頼を勝ち取れ
斎藤利太吾
なるほど…!Excelで時間を作って、その時間でさらに稼ぐ力を身につけるんですね!…でも博士、ちょっと疑問が湧いてきました。最初の話で『属人化はダメ』って言ってましたけど、僕としては『自分にしかできない仕事』を持って、会社に必要とされたい気持ちもあるんです…。
運用 博士
うむ、その気持ちは痛いほどよく分かる。誰だって替えのきく歯車にはなりたくないからのう。そこで提案するのが、『良い属人化』と『悪い属人化』を戦略的に使い分けるという考え方じゃ。
目指すは「あの人に聞けば一瞬で解決する」というポジション
斎藤利太吾
良い属人化…?そんなものがあるんですか?
運用 博士
あるとも。『悪い属人化』とは、先ほども言った通り『その人にしか作り方が分からないブラックボックス化したファイル』のことじゃ。これは組織にとってただのリスクでしかない。
斎藤利太吾
はい。前任者のファイルがそうでした。
運用 博士
一方で『良い属人化』とは、『あの人に相談すれば、どんなデータの問題も解決してくれる』という知見やスキルの属人化じゃ。頼られる対象が『ファイル』ではなく『君自身』になるということじゃな。
斎藤利太吾
あー!なるほど!『ファイル』に依存させるんじゃなくて、『僕』という人間に頼られる存在になるってことですね!
運用 博士
その通りじゃ。部署のメンバーが3時間かけてやっているデータ集計作業を、君が作った『仕組み』で一瞬で解決してあげるとする。そうすると、どうなる?
斎藤利太吾
みんなから『斎藤くん、ありがとう!神!』ってめちゃくちゃ感謝されます!ヒーローになれます!
運用 博士
そうじゃ。感謝されるだけでなく、『斎藤くんはデータにめっぽう強い』という強力な社内ブランドが確立される。そうなれば、新しいプロジェクトの立ち上げメンバーに呼ばれたり、重要な意思決定の場で意見を求められたりするようになる。結果的に、君の発言力は増し、評価も上がっていくんじゃ。
作った仕組みは独り占めせず「提供」せよ
斎藤利太吾
なるほど!でも、僕が苦労して作ったすごい仕組みをみんなにホイホイ教えちゃったら、僕の優位性がなくなって、価値が下がっちゃったりしませんか…?ちょっとケチな考えですけど…。
運用 博士
ふふふ、そこが三流と一流の分かれ道じゃな。
- 三流は、知識とテクニックを独り占めして優越感に浸る。
- 二流は、聞かれたら親切に教えてあげる。
- そして、一流は、自ら『誰でも使えるツール』にして、部署全体に提供するんじゃ。
斎藤利太吾
ええっ!?提供しちゃうんですか!?僕の努力の結晶をタダで!?
運用 博士
うむ。例えば、ボタン一つで定型レポートが作成できるマクロを組んだとしよう。それを自分だけでこっそり使わず、部署の共有フォルダに置いて『皆さん、このツールを使えば月初の報告書作成が1分で終わりますよ。使い方はここにまとめておきました』と全員に共有するんじゃ。
斎藤利太吾
そ、そんなことしたら、僕の仕事がなくなっちゃうじゃないですか…!
運用 博士
短期的にはそう思うかもしれん。しかし、長期的に見れば、君は『部署全体の生産性を劇的に上げた人間』として、上司やそのまた上司からどう評価されるかな?もはや一担当者ではなく、業務改善を推進できるマネジメント視点を持った人材と見なされるじゃろう。その信頼は、小手先のテクニックを隠し持つこととは比べ物にならん、莫大な価値があるんじゃよ。
斎藤利太吾
はぁ〜…スケールが違いすぎます…。僕は自分の作業が楽になることしか考えてませんでした…。与えることで、もっと大きなものが返ってくるんですね…。
まとめ:Excelは君の未来を変える「投資ツール」である
斎藤利太吾
博士、今日の話は本当に勉強になりました!Excelって、ただの表計算ソフトじゃなかったんですね…。僕の人生を変える可能性を秘めた、すごいツールだったんだ…。
運用 博士
うむ。ようやく本質が分かってきたようじゃな。では、今日の重要なポイントをまとめてみるがよい。
斎藤利太吾
はい!今日のポイントは…
- 関数を闇雲に覚えるのではなく、『パレット・加工・出力』を分ける設計思想が何より大事!
- ショートカットキーなどの小さな時短は、年間で何十時間もの『人生の余白』を生み出す自己投資の原資になる!
- 知識を独り占めせず、『誰でも使える仕組み』として提供することで、社内での絶大な信頼と発言力が手に入る!
…ということですよね!
運用 博士
その通りじゃ!完璧に理解したな、利太吾くん。Excelは君の時間を買い戻し、市場価値を高めるための最高の『投資ツール』なんじゃ。単純作業に追われるだけの人生から抜け出す、最初の、そして最も強力な一歩になるじゃろう。
斎藤利太吾
はい!僕、明日からExcelとの向き合い方を根本的に変えます!まずは、今自分がやっている定型業務のExcelファイルを、『設計』の観点から見直してみます!
運用 博士
うむ、その意気じゃ。もし、さらに体系的に学び、最短で結果を出したいのであれば、多くのプロフェッショナルが絶賛する良質な本で学ぶのが一番の近道じゃぞ。この一冊が、君のキャリアを大きく変える起爆剤になるかもしれんからのう。
運用 博士
まずは手に取って、パラパラと眺めてみるだけでも、明日からの仕事が変わる新しい発見があるはずじゃ。行動するなら今じゃぞ。


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